国宝燕子花図屏風

燕子花図屏風が5月15日まで展示されています。

「砧打ち図」という画。(博学多才の浮世絵師・窪俊満(1757~1802)の代表作 根津美術館蔵) この画に描かれている、「松」、「砧打ち」、「川」は、源俊頼『千戴和歌集』巻六にある歌 「松風の音だに秋はさびしきに 衣うつなり玉川の里」 という歌をベースに描かれていると考えられるそうです。

つまり、この「玉川」が三島 摂津の玉川のこと。 摂津の玉川の詳細はこちら33.摂津の玉川

当時、安藤広重の諸国六玉川にある摂津の玉川には、やはり「松」「砧打ち」「川」が描かれています。

その流れで六玉川のことを探すと、、、、
歌枕に使用される玉川のことだそうで、以下の6つを合わせて六玉川(むたまがわ)と呼んだそうです。

  • 野路の玉川(のじのたまがわ) : 滋賀県草津市野路町。
  • 野田の玉川(たまがわ): 宮城県多賀城市。
  • 調布の玉川(たつくり(てづくり)のたまがわ) : 東京都を流れる多摩川、調布市、田園調布。
  • 井手の玉川(たまがわ): 京都府井手町。
  • 三島の玉川(たまがわ): 大阪府高槻市。
  • 高野の玉川(たまがわ): 和歌山県高野山。

私にとっての「玉川」は東京の調布の玉川。今でいう二子玉川しかしりませんでした。日本各地に同じ名前があり、それぞれがそれぞれの歌枕に使われて、画にもなって。

「和歌」が前提としている画作りがされていること、新しい発見でした。そして、浮世絵の世界でも「和歌」が前提になっているそうです。

画と和歌、浮世絵と和歌、日本文化のつながりをとても感じます。

 

今回の展示について、より詳しくなる機会があります。
2016年4月23日 講演会「和歌をまとう日本美術」 はすでに募集終了となっているので、事前申し込み不要の2016年4月26日 モーニングレクチャー や 2016年5月10日 イブニングレクチャー に参加するのも楽しいですね。私は、4月16日のモーニングレクチャーに参加してきました(^^♪

 

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