おさらい

2017

2月 「雪うさぎ」

 

「松」「竹」「梅」は、中国の「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼ばれる寒い時期に親しむ植物のこと。どんな寒さにも常に緑の松、まっすぐな竹、そして一番に咲いて香りのいい梅を画題として好んだのですね。
一方、日本では、松竹梅(しょうちくばい)とも呼び、もののランク付けに使われています。実は、もともとは優劣の順序がなかったようです。ただ「ゴロ」がよかったので、この順番で呼ばれるようになり、「特上」「上」「並」と呼ぶよりも粋だということでこの呼び方になったとか。

作り方

  1. 練りきり生地を着色する
  2. 生地・小豆あんを丸める
  3. 白生地にピンク生地を重ねる
  4. 小豆あんを包む
  5. 形を整える
  6. くぼみをつける
  7. 花びらを作る
  8. 花心を飾る

 


2016

12月 「雪うさぎ」

 

うさぎの足跡は後ろ足が前足よりも前になります。これに不思議な力が宿っているとアメリカンのインディアンの間で「ラビットフット」と呼ばれる縁起物のお守りがあるそうです。
また、うさぎの足跡は、雪道を歩いていると突如、消えることがあります。これは、あえてウサギ自身が足跡を消しているそうです。敵が足跡を追ってこられないように、進行方向を変え大ジャンプ。走ってはジャンプ、また走ってジャンプと繰り返して足跡がどこに続くのかわからなくするのです。「トメ足」という技だそうです。賢いですね。

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作り方

  1. 小豆あんを丸める
  2. 大和芋と上白糖を混ぜる
  3. 生地を作る
  4. 生地をまとめる
  5. 生地を少し取り、残りを6等分する
  6. 小豆あんを包む
  7. 耳を描く
  8. 強火で蒸して目を描く
11月 「もみじ」

 

「紅葉」は「こうよう」とも「もみじ」とも読み方がありますが、実は、楓(かえで)の中で特に色が変わるものを「もみじ」と呼んでいるそうです。
「もみじ」も「かえで」も「カエデ科カエデ属」に当てはまり植物分類上は同じだとか。「もみじ」は染料をもみだす「もみづ」から派生していて、染料が染み出すように色づく様子から「もみじ」と呼ぶようになったそうです。
楓が紅葉(こうよう)して紅葉(もみじ)になるのですね。そして、カナダの国旗の模様は、楓(メープル)です。

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作り方

  1. 練りきり生地を着色する
  2. 生地・小豆あんを丸める
  3. 生地(オレンジ色と山吹色)を張りつける
  4. 裏に白色生地を張りつける
  5. 小豆あんを包む
  6. 7枚の葉を作る
  7. 溝にギザギザを入れる
  8. 竹串で線を描く

10月 「木練柿」

 

柿には「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。柿に含まれる栄養には、まず、美肌効果が期待できる「ビタミンC」。。柿ひとつで一日の必要量を補えるそうです。つぎに、「β-カロテン」は、ビタミンCと同時に摂取することで相乗作用が働き、肌荒れなどに効果的。そして、食物繊維の「ペクチン」。水溶性食物繊維で、コレステロールの吸収を抑制する働きがあるそうです。最後に、「タンニン」。血液中にある毒素や悪玉菌を減らし、血液の流れをよくする働きがあるため、体全体の新陳代謝がよくなると考えられています。

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作り方

  1. 練りきり生地を着色する
  2. 生地・小豆あんを丸める
  3. 小豆あんを包む
  4. ヘタを作る
  5. ヘタを置く
  6. 線を入れる
  7. 葉を作る
  8. 葉を飾る
9月 「菊」

 

菊の花言葉は、「高貴」「高潔」「高尚」「清浄」「真の愛」。どれも気高い雰囲気が漂います。
五節句では、9月9日は重陽の節句、菊の節句と呼ばれています。 「9」は1桁の中で最も大きな奇数。陰と陽の考え方で、奇数は「陽」なので、9月9日は「陽」が「重」なった節句ということですね。
菊は花の咲いている時期も長く、古来より薬草にも使われてきたそうで、延寿の力があるとされてきました。また、伝統的に国を代表する花として菊の花はパスポートの紋章としても使われていますね。

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作り方

  1. 練りきり生地を着色する
  2. 生地・小豆あんを丸める
  3. 生地の色をぼかす
  4. 小豆あんを包む
  5. 16本の線をつける
  6. 花びら(下段)を作る
  7. 花びら(上段)を作る
  8. 花心を飾る

7月 「みたらし団子と あん団子」

 

みたらし団子は、漢字で書くと「御手洗団子」。
その起源はいろいろとあるようですが、その中の1つ。鎌倉時代、後醍醐天皇が京都・下鴨神社の御手洗池で水をすくったところ、泡がひとつ浮いて、少し間をおいて四つの泡が浮き上がったそうです。 その泡にちなんで指頭大の団子を竹串の先にひとつ、やや間をおいて四つ連ねて団子をさしたのが、御手洗団子の起源といわれています。
漢字で書くとトイレを想像するので、みたらし団子と書くのでしょうね。

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作り方

  1. 生地を作る
  2. 生地を蒸す
  3. 生地をもむ
  4. 生地を分ける
  5. みたらし団子の生地を切る
  6. 竹串に刺して、たれをかける
  7. あん団子の生地を切る
  8. 竹串に刺して、あんをのせる
6月 「波」

 

梅雨明けが待ち遠しい6月。
7月上旬に海開きになる新宮海岸。その海岸線には2キロ以上にわたって松が植えられています。その歴史は17世紀、当時の黒田藩が植林したもので、海風や砂から作物を守る目的から「楯の松原(たてのまつばら)」と呼ばれました。20万本の松苗を植えたという記録もあるそうです。

6月の練り切り菓子は「波」をつくります。
大波、小波、どんなしぶきの「波」になるでしょうか。

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作り方

  1. 練り切り生地を着色する
  2. 水色生地を枠型に伸ばす
  3. 枠型の右端に白色生地を重ねる
  4. 筋をつける
  5. 生地を切る
  6. 小豆あんを分ける
  7. 小豆あんを巻く
  8. 生地の角を立てる

5月 「紅白まんじゅう」

 

古代より、白い餅は豊かな実りや平和を意味し、小豆の赤は厄を払うことを意味するとされています。
小豆、赤、白とすべての要素を備えた紅白まんじゅうは、福を招きよせ、災難を寄せ付けない縁起物としてお祝い事に最適なのです。
5月は、憲法記念日、みどりの日、子どもの日を祝って「紅白まんじゅう」を作ります。
手の中で優しく丸めましょう。

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作り方

  1. 卵白に上白糖を加える
  2. 白あんを加える
  3. 粉を振るう
  4. 混ぜ合わせる
  5. 生地をまとめる
  6. 生地と小豆あんを6等分する
  7. 小豆あんを包む
  8. 強火で11~12分蒸す
4月  「青梅」

 

梅には、花を楽しむ花梅と、実を楽しむ実梅の二つの種類があります。
ウメの実は、梅酒や梅干し、梅ジュースなど、いろいろな方法で楽しむことができます。
収穫は雨の多くなる6月上旬からですが、和菓子の世界は季節をちょっと先取りすることが多いのです。
4月の練り切り菓子は「青梅」をつくります。手の中で丸めた可愛いボールに、ヘラで線を入れて、青梅を作りましょう。

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作り方

  1. 練り切り生地を着色する
  2. 生地、小豆あんを丸める
  3. 薄緑色生地に薄黄色を置く
  4. 生地を裏返す
  5. 小豆あんを包む
  6. 2本の指でつまむ
  7. 筋を付ける
  8. ヘタを作る

3月  「さくら」

 

春の花といえば、日本人にとっては「さくら」。美しいだけでなく、3月から4月に開花するので入学や卒業といった人生の転機を彩る特別な花でもありますね。3月の練り切り菓子は「さくら」をつくります。
「さくら」といっても、花びらだけを作ったり、型押しや茶巾しぼりなどがありますが、今回はヘラを使って形を作りましょう。

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作り方

  1. 練り切り生地を着色する
  2. 生地、小豆あんを丸める
  3. 生地に小豆あんを置く
  4. 小豆あんを包む
  5. 筋を付ける
  6. 花びらを出す
  7. 花びらを作る
  8. 花心を飾る

練り切り生地のつくりかた

  1. 白玉粉を溶く
  2. 求肥を作る
  3. 白あんを子ふき芋状態にする
  4. 混ぜ合わせてこねる
  5. 生地を一口大にちぎる
  6. 4,5を3回繰り返す
  7. 伸びる生地を作る