おさらい

2018

9月 「まさり草」

「まさり草」は、菊の古名だそうです。
中国で観賞用とされた菊が奈良時代後半から平安初期に日本にも伝わりました。
9世紀末の寛平の時代、朝廷での菊合わせでの歌に 『すべらぎの 万代(よろづよ)までに まさりぐさ  たまひし種を 植ゑし菊なり』があります。
「すべらぎ」とは天皇のこと。皇室は菊の御紋を掲げています。菊が特別な存在であることは言うまでもありません。
一つのものをいくつかの言葉で表現するとは趣きがありますね。

 

 


6月 「青楓」

青楓。「青」 日本の言葉で 季節と年齢い青が使われています。「春」と組み合わせると青春になります。
春夏秋冬 それぞれに色があるようです。
青春:16歳から30歳前半  朱夏:30歳前半から50歳前半  白秋:50歳前半から60代前半  玄冬:それ以降
今の寿命と重ねるとちょっと変わってきたかもしれませんね。青、朱、白、黒 それぞれの年代で意識してみると面白いかもしれません。

 

7月 「打ち水」

7月です、夏ですね。 湿気の高い日本は気温以上に暑さを感じます。電気がなかった時代から、少しでも涼を求めた工夫がいろいろあります。 打ち水、風鈴の音、主に葦(あし)や竹を使った「すだれ」、葭(よし)が素材の「よしず」があります。 そのほか、へちま ゴーヤ きゅうり などで作るグリーンカーテンもあります。水分の多い夏野菜は体の中から冷やしてくれるから、一石二鳥です。エアコンも使いつつ、昔ながらの涼の取り方を取り入れていくと上手に夏と付き合って過ごしたいものです。

 


4月 「牡丹」

女性の美しさを表す言葉として「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」 があります。
牡丹は草丈が低く、葉を座布団にして座っているように見えたことにちなんでいるそうです。咲き方は、一重咲き、八重咲き、千重咲き、万重咲きなどといって品種のうえに、白、赤、紅白、紫、黄、黒、ピンク、オレンジなど花の色も多く、バリエーション豊かです。美しく豪華な花なので、女性に人気だとか。与謝野晶子も牡丹の歌をいくつも詠んでいるそうです。

5月 「よもぎ饅頭」

よもぎと聞くと何を一番に思いますか?  不溶性食物繊維の便通促進。クロロフィルの造血作用促進。貧血予防やら改善やらに効果期待。たくさんのカロテンが含まれています。カロテノイドといえば、 第七の栄養素!  食べる以外は、生薬としての止血薬。漢方の生薬では、 月経調整作用、 経絡を温める作用、 鎮痛作用や 咳・喘息の去痰作用などが有効 だとか。 お灸やら韓国で有名なよもぎ蒸しやら。 他にはアロマのシネオール、リラックス効果期待。そんな よもぎ を饅頭で頂きましょう。


2月 「水仙」

「水仙」の別名は、雪中花。雪のあるこの寒い時期に咲く花ですが、ふわっと流れてくる香りがとても印象的ですね。福井県の県の花にもなっているそうです。
また、水仙の咲く時期を三寒四温と言います。この三寒四温、暖かくなることを表しているのではないそうです。この厳しい寒さのころの特徴で、3日間の厳しい寒さがあった後、4日間は寒さが緩む現象が繰り返される、ということだそうです。結局、毎日寒いということですね。。。

3月 「初桜」

一般的な「桜」は、バラ科サクラ亜科サクラ属サクラ亜属サクラ節の落葉高木だそうです。サクラ属は、さらにサクラ、ウワミズザクラ、スモモ、モモ、ウメ、ニワウメの6種類の亜属に分けられます。スモモも杏も、アーモンドも、そして梅もバラ科なのです。
サクランボも、サクラ亜属だそうです。英語では「サクラ」を「Cherry Blossom(サクランボの花)」というのも納得です。
毎年3月は「さくら」ですが、今年は、可愛らしい「さくら」を咲かせましょう。


2017

 

11月 「紅葉」

紅葉は最低気温が8℃になると始まり、それから3週間程度で見ごろになると言われているようです。最低気温が8℃とは、今までの夏と比べると、身構えてしまうような気温ですね。
この季節、日に日に日の出が遅くなり日暮れが早くなり、、太陽の光が恋しくなる季節でもあります。今年の冬至は12月22日だそうです。この日に向かって、日照時間が短くなっていきます。
寒くなり、日が短くなると、今年も年末が近くなってきたのかしらと思うようになりますね。

12月 「寒椿」

「椿」は、日本から中国やヨーロッパに輸出された特産物だったそうです。その種類は日本国内だけでも1000種類ほど。
北海道を除く日本各地に生息している日本でとても馴染み深い花です。寒椿はこの寒い時期に、冬の寒く寂しい庭にパッと咲いてくれる花ですね。椿の中でも山茶花との区別がつきにくい種類です。
また、椿全般を意味する英語はカメリアと言われ、ガブリエル・シャネルが生涯愛したとされるお花としてシャネルのカメリアコレクションとしても有名ですね。世界で愛されている椿を作ります。


9月 「お月見饅頭」

今月は久しぶりに「饅頭」です。
十五夜の時に供える月見団子は、穀物の収穫に感謝を表すために、月のように真ん丸団子を作ってお供えしたのが月見団子の始まりと言われているようです。
月に見たてた丸い団子ですが、地域に根ざした様々な月見団子があるそうで、江戸では丸型、京都では芋型だったとも言われています。今回は、あんこを入れた、月見饅頭を作りましょう。ススキの絵、「月」という漢字などなど思い思いのお月見饅頭を楽しみましょう。

 

10月 「栗の実」

秋の味覚の一つでもある栗。今月は「栗の実」を作りましょう。
この「栗の実」に由来する楽器があります。それは、小学校で使ったの事のある「カスタネット」。スペイン語の castana(カスターニャ))に由来するそうです。カスタネットの形が栗の実に似ているからでしょうね。カスタネットの材質は、高級な黒檀、ローズウッドから桜やカエデやブナ、そしてプラスチック製までいろいろあります。

 


7月 「ひまわり」

「ひまわり」には、別名がたくさんあるようです。
日車(ひぐるま)、日輪草(にちりんそう);太陽の方を向いて動くからでしょうか。
天竺葵(てんじくあおい);天を向いているからでしょう。
迎陽花(げいようか);太陽を迎えに行っているようにも見えますね。
日向葵(ひゅうがあおい);お日様を向いているから。 などなど
どれも前向きな言葉で、元気が出てきます。さぁ、もうすぐ夏ですね。

 

6月 「花菖蒲」

 

「あやめ」も「しょうぶ」も漢字で書くと「菖蒲」
いずれか菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた) 【意味:どちらもすぐれていて、選択に迷うこと】とことわざがあるほど、それほど似通った植物たち。そのわけは、3つとも“アヤメ科”アヤメ属なので見分けにくくて当然です。が、違いはあります。咲く場所、背丈の大きさ、花の大きさ、花弁の色だそうです。
花菖蒲は、水辺で咲いていて、背丈は一番大きく100㎝くらい。花の大きさも一番大きく、花弁の根元に黄色い模様があるんですね。

 


5月 「藤の花」

桜が終わり、藤の花の季節ですね。九州で最も有名な藤の名所といえば、黒木の藤。八女市黒木にある藤は樹齢600年以上の大樹だそうです。
この藤の花の“つる”が右巻きと左巻きがあるのをご存知ですか。藤の花を作るにあたって初めて知りました。上から見て、下から上に向かって右回り(時計回り)が「ノダフジ」、上からも見て、下から上に向かって左回り(反時計回り)が「ヤマフジ」だそうです。

 

4月 「春の野」

4月、それは“年度”の始まりですね。
なぜ、4月からなのか?と思い、調べてみると、様々な年度がありました。会計年度(4月始まり)、いも年度(9月始まり)、砂糖年度(10月始まり)、大豆年度(10月始まり)、麦年度(7月始まり)などなど。そもそも4月が年度の始まりとなったのは、明治時代 1886年からだそうです。お米の収穫後お金に換えて納税するタイミング、明治時代に参考にしたイギリスの会計年度などいろいろな言われがあるようですね。

 


3月 「初さくら」

天気予報で桜前線の話題が出ると、ワクワクします。桜の開花時期を予想する地点は、2月中は48地点、3月以降は開花日・満開日予想となって全国で約90地点の発表があるそうです。すごい数ですね。
開花日は標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日で、満開日は標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日だそうです。
福岡県の標本木は福岡管区気象台構内にあるようですよ。今年も桜見が楽しみですね。

 

2月 「福梅」

「松」「竹」「梅」は、中国の「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼ばれる寒い時期に親しむ植物のこと。どんな寒さにも常に緑の松、まっすぐな竹、そして一番に咲いて香りのいい梅を画題として好んだのですね。
一方、日本では、松竹梅(しょうちくばい)とも呼び、もののランク付けに使われています。実は、もともとは優劣の順序がなかったようです。ただ「ゴロ」がよかったので、この順番で呼ばれるようになり、「特上」「上」「並」と呼ぶよりも粋だということでこの呼び方になったとか。

 


2016

12月 「雪うさぎ」

 

うさぎの足跡は後ろ足が前足よりも前になります。これに不思議な力が宿っているとアメリカンのインディアンの間で「ラビットフット」と呼ばれる縁起物のお守りがあるそうです。
また、うさぎの足跡は、雪道を歩いていると突如、消えることがあります。これは、あえてウサギ自身が足跡を消しているそうです。敵が足跡を追ってこられないように、進行方向を変え大ジャンプ。走ってはジャンプ、また走ってジャンプと繰り返して足跡がどこに続くのかわからなくするのです。「トメ足」という技だそうです。賢いですね。

001

 

11月 「もみじ」

 

「紅葉」は「こうよう」とも「もみじ」とも読み方がありますが、実は、楓(かえで)の中で特に色が変わるものを「もみじ」と呼んでいるそうです。
「もみじ」も「かえで」も「カエデ科カエデ属」に当てはまり植物分類上は同じだとか。「もみじ」は染料をもみだす「もみづ」から派生していて、染料が染み出すように色づく様子から「もみじ」と呼ぶようになったそうです。
楓が紅葉(こうよう)して紅葉(もみじ)になるのですね。そして、カナダの国旗の模様は、楓(メープル)です。

3

 


10月 「木練柿」

 

柿には「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。柿に含まれる栄養には、まず、美肌効果が期待できる「ビタミンC」。。柿ひとつで一日の必要量を補えるそうです。つぎに、「β-カロテン」は、ビタミンCと同時に摂取することで相乗作用が働き、肌荒れなどに効果的。そして、食物繊維の「ペクチン」。水溶性食物繊維で、コレステロールの吸収を抑制する働きがあるそうです。最後に、「タンニン」。血液中にある毒素や悪玉菌を減らし、血液の流れをよくする働きがあるため、体全体の新陳代謝がよくなると考えられています。

%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%ab_000

 

9月 「菊」

 

菊の花言葉は、「高貴」「高潔」「高尚」「清浄」「真の愛」。どれも気高い雰囲気が漂います。
五節句では、9月9日は重陽の節句、菊の節句と呼ばれています。 「9」は1桁の中で最も大きな奇数。陰と陽の考え方で、奇数は「陽」なので、9月9日は「陽」が「重」なった節句ということですね。
菊は花の咲いている時期も長く、古来より薬草にも使われてきたそうで、延寿の力があるとされてきました。また、伝統的に国を代表する花として菊の花はパスポートの紋章としても使われていますね。

ファイル_000 (1)

 


7月 「みたらし団子と あん団子」

 

みたらし団子は、漢字で書くと「御手洗団子」。
その起源はいろいろとあるようですが、その中の1つ。鎌倉時代、後醍醐天皇が京都・下鴨神社の御手洗池で水をすくったところ、泡がひとつ浮いて、少し間をおいて四つの泡が浮き上がったそうです。 その泡にちなんで指頭大の団子を竹串の先にひとつ、やや間をおいて四つ連ねて団子をさしたのが、御手洗団子の起源といわれています。
漢字で書くとトイレを想像するので、みたらし団子と書くのでしょうね。

DSC02026

 

6月 「波」

 

梅雨明けが待ち遠しい6月。
7月上旬に海開きになる新宮海岸。その海岸線には2キロ以上にわたって松が植えられています。その歴史は17世紀、当時の黒田藩が植林したもので、海風や砂から作物を守る目的から「楯の松原(たてのまつばら)」と呼ばれました。20万本の松苗を植えたという記録もあるそうです。

6月の練り切り菓子は「波」をつくります。
大波、小波、どんなしぶきの「波」になるでしょうか。

000

 


5月 「紅白まんじゅう」

 

古代より、白い餅は豊かな実りや平和を意味し、小豆の赤は厄を払うことを意味するとされています。
小豆、赤、白とすべての要素を備えた紅白まんじゅうは、福を招きよせ、災難を寄せ付けない縁起物としてお祝い事に最適なのです。
5月は、憲法記念日、みどりの日、子どもの日を祝って「紅白まんじゅう」を作ります。
手の中で優しく丸めましょう。

image2

 

4月  「青梅」

 

梅には、花を楽しむ花梅と、実を楽しむ実梅の二つの種類があります。
ウメの実は、梅酒や梅干し、梅ジュースなど、いろいろな方法で楽しむことができます。
収穫は雨の多くなる6月上旬からですが、和菓子の世界は季節をちょっと先取りすることが多いのです。
4月の練り切り菓子は「青梅」をつくります。手の中で丸めた可愛いボールに、ヘラで線を入れて、青梅を作りましょう。

aoume

 


3月  「さくら」

 

春の花といえば、日本人にとっては「さくら」。美しいだけでなく、3月から4月に開花するので入学や卒業といった人生の転機を彩る特別な花でもありますね。3月の練り切り菓子は「さくら」をつくります。
「さくら」といっても、花びらだけを作ったり、型押しや茶巾しぼりなどがありますが、今回はヘラを使って形を作りましょう。

2016.3_sakura